集音器が合わない理由|補聴器でも同じことが言えます

インタビューのお仕事、募集中!

聞こえが悪くなってきたと感じた時に候補に挙がる補聴器と集音器。どちらも耳の聞こえが悪くなったと感じた時に使用する機器です。

しかし、集音器でも補聴器でも買ってみたはいいけど自分には合わないと感じる人もいます。

集音器とは?

集音器は音量を一律上げる製品です。周りの音をただ上げると下げるだけです。

補聴器細かい音を調整して使用者にあうように設定出来るのとは違い、集音器は全ての音を一律上げ下げします。

補聴器とは?

補聴器メーカーオーティコンの補聴器

集音器は全ての音を一律上げますが、補聴器は色々な音を調整し使用者にあった音に調整します。

音には低音から高音まで様々な音が存在します。補聴器はその人の聴力に合う各周波数の音(低音~高音)をそれぞれ調整して使用者の聞こえにフィットするように出来ます。

せて読まれています
補聴器の買い方!種類、選び方、価格など補聴器の購入までの購入フローを紹介

補聴器と集音器の違いは使用者の聴力にフィット可能かどうか

補聴器と集音器の一番の違いは使用者の聴力に合わせられるかどうかになります

また、補聴器は医療機器認定を取得しているのに対し、集音器は医療機器認定の取得をしていない製品になります。

関連記事:「耳が聞こえづらい」その原因と対処方法を紹介 それ難聴かもしれませんよ?

補聴器は何度もメンテナンスが必要

補聴器は使用者の聴力に合わせて、角周波数の音を調整していきます。聴力検査をした後に聞こえの悪い部分を補うように設定していきます。

聴力は年齢が経てば更に悪くなっていきますが、聞こえが悪くなったらその都度メンテナンスをする必要があります。

集音器は音量を一律上げるだけ。しかし安い

集音器は音のボリュームだけを上げたり下げたりするのみです。そのため、その人の聴力にフィットさせるのは難しいです。

しかし、医療機器認定をしていないので価格が安く、聞こえが悪くなった場合手軽に始められる選択肢になっています。

集音器が合わない理由

集音器を買ってみたけど合わないー。そういう声をよく聞きます。補聴器よりも手軽に変えて、家電量販店などでも購入できる集音器が合わない理由をここでは紹介していきます。

1:自分の聴力(難聴レベル)にあっていない

集音器のほとんどは難聴レベルでいうと軽度難聴者をターゲットに作られているケースが多いです。

そのため、中等度難聴のレベルまで達していると集音器ではカバーできないケースがあります。

単純に集音器が出力できる音が難聴レベルにあっていないケースです。

軽度難聴だと集音器でも対応できるケースも

50代になると聴力は一気に低下し、軽度難聴レベルになっている人は多いです。

パナソニックの調査によると65歳以上の2人に1人は難聴というデータもあります。

軽度難聴だと対応できる集音器も多いですが、中等度レベルの難聴になると集音器では対応できないケースもあります。

関連記事:突然耳が聞こえない|なんで?対処法や予防法を紹介!それ実は病気かも?

2:集音器のサイズや形状が合わない

集音器は使用者一人ひとりにあったサイズや形をしていません。そのため、耳閉感(耳に物が入って圧迫感を感じる)や音が漏れたりするケースがあります。

補聴器はイヤーモールドと言って、使用者の耳の型を取ることがあるので集音器の様にサイズや形で合わないということはありません。

集音器を買う場合は必ず家電量販店などの店舗で試し聞きやサイズ感を確かめるといいでしょう。

3:新しい音に慣れていない

補聴器、集音器両方にあてはまることですが、集音器を使った新しい音に慣れるのに約3か月かかると言われています。

集音器などを使うと外の音が耳に入ってくるようになります。食器の当たる音、人の会話、遠くの音…など聴力の低下が聞こえなくなっていた音まで。

集音器を使って新しい音が入ってくると脳が驚き大きな音を拒絶します。そのため、脳にこれが正常の音量だと認識するのに時間がかかってしまうのです。

新し音に慣れなくて補聴器や集音器を使わなくなる人は非常に多いです。

4:聞きたい声や音が聞こえない

集音器などを使うと周りの音が聞こえるようになります。

人の声を聞こえるようになりたいと思って集音器を買ったとしても実際は周りの音ばかり聞こえて、人の声が聞こえなかったというケースもあります。

人の声の周波数500-3000Hzの音を強く聞こえるように補聴器は設定したりします。

あわせて読まれています:
「耳が聞こえづらい」その原因と対処方法を紹介 それ難聴かもしれませんよ?

5:雑音が強い

集音器は補聴器に比べて雑音が多く入ってくることがあります。

補聴器は使用者の聞こえに合うように調整するので雑音やノイズも少なく出来ますが、集音器の場合そうはいきません。

一律音を上げるだけなので雑音が強く出てしまい、使用を断念するケースもあります。

集音器を買うときは必ず店舗で試し聞きをしよう

集音器はピンからキリまで存在します。高い物は4-5万。安い物は3000円とかで購入出来ます。

高額になるにつれて性能も上がり、雑音抑制もついているので聞きたい音を分けられる可能性はあります。

集音器や補聴器は使ってみないと分かりません。必ず店舗に足を運んだりレンタルしたりして試し聞きをするのがいいでしょう。

 

アサヒのレトルト介護食「白身魚だんごのかきたま」|容易にかめる市販やわらか食

今回の区分は「容易にかめる」 「容易にかめる」前後の区分 アサヒの「白身魚だんごのかきたま」はユニバーサルデザインフードの「容易にかめる」区分に分類されています。 介護食の中では見た目が一番、一般食に近い食事形態です。更に柔らかく、細かく刻まれている区分は「歯ぐきでつぶせる」という区分になります。 ユニバーサルデザインフードの区分では4つの分類の中では1番一般食に近い区分です。 介護食の分類と選び方はこちら 容易にかめる介護食・やわらか食の特徴: なぜ自分に合った食べ物の固さが大切なのか? 食事の固さが合 ...

ReadMore

難聴のレベル(程度)について|聴力レベルが分かる表などを解説

難聴と言っても人によってレベル(程度)が違います。 難聴のレベルが高くなれば、音が聞こえづらくなります。 今回の記事では難聴レベル(程度)を紹介しつつ、難聴レベルを計る方法も紹介していきます。 難聴レベル(程度)とは 難聴のレベルは聴こえる音の大きさデシベル(dB)で分類されます。音の大きさ(dB(デシベル))の目安は下表のようになります。 音が大きいdB(デシベル)が聞こえなくなっていくと難聴レベルが上がっていっています。難聴レベルが上がっていくにつれて小さい音(低いdB)から大きい音(高いdB)が聞こ ...

ReadMore

自宅での介護食作り方と注意点

 噛む力・飲み込む力が弱ってきた人が今までと同じ食事(以下、常食)をするのは誤嚥のリスクが上ってしまいます。以下の様な症状がある人は、常食からやわらかい食べ物や小さく刻まれた食事(介護食など)を食べることをオススメします。 簡単なチェックですが、上の6つの項目に1つでも当てはまる場合は、常食から「噛む力・飲み込む力が弱っている人」向けの「介護食」や「やわらか食」に食事を変更しましょう。 介護食を自宅作る時の注意点  介護食の作り方を紹介する前に、介護食を自宅で作る時の注意点を紹介していきます。  介護施設 ...

ReadMore

キユーピー介護食「大根の鶏そぼろあん」|UDF3舌でつぶせる やわらか食

今回の区分は「舌でつぶせる」 「大根の鶏そぼろあん」はユニバーサルデザインフードの「舌でつぶせる」に分類されています。 見た目がより一般食に近いのは「歯ぐきでつぶせる」。ペースト状に近づき、更に柔らかい区分は「かまなくてよい」という区分になります。 ユニバーサルデザインフードの区分では4つの分類の中で2番目にやわらかい区分です。 介護食の分類と選び方はこちら 舌でつぶせる介護食・流動食の特徴: なぜ自分に合った食べ物の固さが大切なのか? 食事の固さが合わないと、食事中にむせることが多くなり、「誤嚥性肺炎」 ...

ReadMore

耳鳴りや難聴に効く食べ物や栄養素は?おすすめレシピも紹介

耳鳴りや難聴は食生活の乱れから起こるとも言われています。脳に近い部分なので他にも重要な病気が隠れているかもしれませんが、生活習慣を見直すことは非常に重要です。 今回は耳鳴りや難聴に効果的と言われている食べ物と栄養素を紹介していきます。 今回の記事のポイント・耳鳴りや難聴の原因は解明されていない(病気、ストレス、生活習慣病など様々)・耳鳴りや難聴に効果的な栄養素は亜鉛、ビタミンB12、ビタミンC、葉酸といわれている・耳鼻科を受診することをオススメ 聞こえに効果的な栄養素と食べ物 耳鳴りや難聴の症状によって取 ...

ReadMore

キユーピー介護食「すき焼き」レビュー|歯ぐきでつぶせる市販のレトルト

今回はキユーピーから販売されている市販のレトルト介護食「すき焼き」を実際に食べてみました。 ユニバーサルデザインフード(UDF)区分だと「歯ぐきでつぶせる」に分類され、介護食では2番目の固さの食事になります。 「噛む力や飲み込む力が衰えてきて、しっかり気をつけたい」という人におすすめの市販の介護食です。 キユーピーの介護食一覧 今回の区分は歯ぐきでつぶせる 介護食の分類と選び方はこちら 歯ぐきでつぶせる介護食・流動食の特徴: この記事は実際に「すき焼き」を実際に食べた商品レビューです。 「美味しさ」「量」 ...

ReadMore

誤嚥性肺炎とは?シニアが気をつける病気・健康問題

誤嚥性肺炎は高齢者の死亡原因の上位の恐ろしい病気です。超高齢社会の日本では平均寿命が非常に長くなっているので誤嚥性肺炎などの病気を対策していくことが求められています。 誤嚥性肺炎の発症後の死亡率は2年以内で50%。これは進行性のがんと並ぶ死亡率です。 健康寿命を延ばすためにはご飯をもりもり食べ、運動をすることが大切です。 今回は、そんな健康寿命を短くする原因になる、シニアが気をつける病気である誤嚥性肺炎について詳しく紹介していきます。 増え続ける高齢者の肺炎 肺炎は風邪の延長ではなく、とても恐ろしい病気で ...

ReadMore

「親の介護」と「自分の仕事」の両立する方法は無理をしないこと!便利なサービスを使うのがコツ

人生100年時代と言われ、世界的にも長寿化してい日本。日本の平均寿命は女性で87.5歳、男性で81.64歳と言われています。 健康で長生きして介護が必要がなければ何も問題にはなりませんが、長生きをすることで親の介護が必要になってくるケースは非常に多いです。 親の介護をするのは非常に胆力と資金が必要になってきて、自分の仕事を辞めて介護を続けるのか判断しないといけない人もいます。 そこで今回は「親の介護と自分の仕事の両立」方法を詳しく追っていこうと思います。 オトナキカクとしては「仕事を続けながら親の介護をし ...

ReadMore

流動食に飽きた…時に食べたいの市販のおすすめ流動食

「体調を崩した時」や「噛む力が低下」した時などにお世話になる流動食。 嚥下しづらく飲み込みづらさを感じている時に重宝しますよね。 そんな流動食の弱点は「食べ続けると飽きる」。これに尽きると思います。 そこで今回は、流動食に飽きたときにおすすめしたい市販の流動食を紹介していこうと思います。 ドラッグストアやスーパーでも売っており、ネットでも購入しやすいものを選びました。 流動食とは? 流動食をまだ食べたことがない人のために、流動食をさらっと紹介しておきます。 「流動食はやせる・太るどっち?介護食との違いは? ...

ReadMore

シニア割引があるサービスを調べてみた|ジム、交通、カラオケ、映画、美容院など

日本は超高齢社会で、人口の30%が65歳以上の高齢者で占めています。今後も高齢者率は上がっていく予想です。そんな日本では現在シニア向けに割引をしてお客さんを取り込もうとしている動きがあります。 今までは若い層をターゲットにしていた企業もシニアをターゲットにすることで売り上げを伸ばそうとしています。一方でシニア世代も、年金受給額の減少や受給開始日が遅れるなどの問題も出てきており、シニア割引を使うことは大いにメリットがあるはずです。 今回の記事は、シニア割引を行っている会社を紹介します。シニア割引を活用し、こ ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

insiru

「高栄養で食べやすい無添加スープ」の開発をしている株式会社インシルが運営。1食で65歳以上の女性が1日に必要な30種類の栄養素をバランスよく摂取可能。介護食の基準を採用し、野菜がゴロゴロ入っているスープに仕上がっている。
運営会社はこちら