
今回はハウスから販売されている、市販のレトルト介護食「中華うま煮味」の詳細レビューです。
ユニバーサルデザインフード(UDF)区分だと「かまなくてよい」に分類され、介護食では一番やわらかい食事になります。
見た目がペーストなので、流動食としても活用できます。
「すりつぶした豚肉と、魚介や野菜のうまみがとけこみ、ごま油が香る中華うま煮風のペースト」介護食です。
「噛む力・飲み込む力」が低下していて、口から美味しい物を食べたいという人におすすめの市販の介護食・流動食です。
*前後のハウス製品
←HS06 |
HS07 |
HS08→ |
※番号は介護食Zの独自番号
今回の区分は「かまなくてよい」

「かまなくてよい」前後の区分
← かたい |
かまなくてよい ここの区分 |
ユニバーサルデザインフードの 区分なし |
「中華うま煮味」はユニバーサルデザインフードの「かまなくてよい」に分類されています。
見た目がより一般食に近いのは「舌でつぶせる」。
より柔らかい区分はユニバーサルデザインフードにはなく、流動食に移行していきます。流動食の区分は日本摂食嚥下リハビリテーション学会の分類をご確認ください。
かまなくてよい介護食は流動食とも使用できる柔らかさと形状です。
かまなくてよい介護食・流動食の特徴:
噛む力の目安 | 固形物は小さくても食べづらい | |
飲み込む力の目安 | 水やお茶が飲みづらい | |
固さ目安 | ごはん | ペーストがゆ |
たまご | やわらかい茶碗蒸し(具なし) | |
肉じゃが | ペースト肉じゃが |
なぜ自分に合った食べ物の固さが大切なのか?

食事の固さが合わないと、食事中にむせることが多くなり、「誤嚥性肺炎」のリスクが上ってしまいます。
あまり知られていませんが、65歳以上の死因第4位は肺炎です。そしてその内の半分が誤嚥性肺炎で亡くなっています。
70歳以上になると更に増え、肺炎の70%以上が誤嚥性肺炎です。80代になると死因第3位に肺炎が入り、その内の8割は誤嚥性肺炎です。
誤嚥性肺炎は発症してから2年以内の死亡率が50%以上。これは進行性のがんと同じくらい死亡率が高いです。健康で過ごすために自分に合った食事の固さを知り、すこしずつ食事を見直していきましょう。
\ 食事の固さ診断はこちら /
今回紹介する介護食はこちら
動画で見るハウス「中華うま煮味」の特徴
現在
動画作成中
動画ではハウスの「中華うま煮味」を食べて特徴を説明しています。
画像では分からない介護食のサイズ感、実際の料理の雰囲気が分かるのでおすすめです。
このチャンネルでは本当に美味しい介護食を実際に食べて探しています。市販の介護食をすべて食べ、美味しい介護食を探す予定です。
その他シニア向けのお弁当サービスなどもレビューしていきます。
是非、チャンネル登録よろしくお願いします!
かまなくてよい「中華うま煮味」の概要

基本情報
調理方法はお皿に移しての電子レンジがオススメです。湯せんの場合、非常に熱く火傷する恐れがあります。熱くなってからの封を切るのは危ないので注意してください。
原材料名
小麦粉(国内製造)、デキストリン、牛脂豚脂混合油、きんとき鯛すり身、ゼラチン、パーム油、豚肉、しょうがペースト、ごま油、砂糖、魚醤、チキンエキス、玉ねぎエキス、ガーリックペースト、たけのこ、酵母エキス、食塩、にんじんエキス、えびエキス、しいたけエキス、野菜エキス、香辛料 / 増着剤(加工デンプン、キサンタンガム)、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、香料、酸味料、(一部に小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
栄養素
エネルギー: 100Kcal | たんぱく質: 3.0g | 脂質: 5.6g | 炭水化物: 9.4g |
食物繊維: 0.34g | 食塩相当: 0.74g | ナトリム: 290mg | カリウム: 33.6mg |
カルシウム: 4mg | リン: 16mg | 鉄: 0.08g | 亜鉛: 0.08mg |
水分: 61.15g | 灰分: 0.85g | 賞味期限: 18ヶ月 |
アレルギー
えび | 小麦 | 大豆 | ゼラチン | ごま |
鶏肉 | 豚肉 |
詳細はこちら
「中華うま煮味」の画像
料理の見た目と香りなど
中華のもとや中華スープのもとの香りがします。
ごま油が効いていてザ中華と言えばというのが伝わってくるいい香りです。
中華丼のあん、あんかけやきそばに使われる香りに近く、見た目はペーストですが本格中華の匂いで食欲がそそられます。
1食で補える栄養素の割合
※ 日本人の食事摂取基準(2020 年版)から栄養素を算出
※ 75歳の女性 身体活動レベルⅠを適用。自宅にいてほとんど外出しない者、高齢者施設で自立に近い状態で過ごしている方が基準
※ 同じ年代の男性でも推奨摂取量は大きくは変わりません
※ 介護を受けている人によっては摂取基準量よりも下回ることもあるので目安値として参考にしてください
※ 詳細はこちらのページをご確認ください
「中華うま煮味」の評価とレビュー
-
- おすすめ度
- 3.38
-
- 美味しさ
- 3.5
-
- 価格
- 4
-
- 量
- 3.5
-
- 栄養素
- 2.5
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美味しさ:3.5点
美味しい。個人的にはかなり好きな味で食べごたえがある。
味は香りで記載した通りの中華丼のあん、あんかけやきそばのあん、中華スープや中華のもとの味である。
ここら辺はやはりハウスさんの得意分野だし、かなり完成度の高い味。
ごば油が香る香ばしさに中華風味のあんとの相性がバツグン。少ししょっぱさを感じるが、それでも美味しい。
塩分で言えば、ハンバーグと肉じゃがと同じくらい。
喉が渇きやすくなる濃さなので、水分が摂りづらい、水分を敬遠する高齢者には少し辛いかもしれない。
美味しい中華なので、中華が好きだった人は嬉しい味。 少ししつこい味なので好き嫌いが別れそうな味ではある。
価格:4.0点
私が購入したときは157円で購入。(2022年10月現在)
内容量が80gでかまなくてよい介護食は最安値の価格帯。さすが大手食品メーカーハウスが製造しているだけのことはある。
しかし、他の介護食が11月に値上がりをしているので恐らく価格が上っている可能性あり。
中華うま煮ということで野菜や肉、魚介類の旨味を入れているの原材料が多くなっている。その結果色々な食材の美味さが凝縮されている。この価格はかなり頑張っていることが窺える。
量:3.5点
80gという量はかまなくてよい人でも満足できる量だと思う。
また、味も美味しいし、最後まで食べ進めることができると思う。小食の人でも80gだと少しずつ時間を掛けれれば食べられる量だと判断。
量、味とも非常に満足なのでこの量は満足。
中華ということなのでしつこさを感じる。大味といえば大味なのでこの80gだが、ガツンとお腹に溜まる感覚がある。そういう点でも中華を再現していおり、量も満足できる。
栄養素:2.5点
推奨摂取栄養素の内、飽和脂肪酸を抜かした11種類摂取可能(31種類中)
ナトリウム類は6種類入っており、どれも含有量は多くはない。栄養素は気持ち程度入れているくらいの量だ。
入っていないよりかはいいが、栄養については期待しないほうがいい。
この中華煮が美味しく食べられる人は、同じかまなくてよい区分の介護食を一品追加するか、栄養補助食品を使うことをオススメする。
各栄養素の役割と効果はこちらのページへ
おすすめ度とまとめ

おすすめ度:3.38点
最終的なおすすめ度は3.38点という結果になりました。
3点以上3.5未満なので買っても満足しない人もいるレベルです。味の好みが分かれる商品だと感じました。
中華が好きな人は買っても損はしないでしょうし、満足感も味わえる商品だと思います。
野菜や肉、魚介の旨味を凝縮させるために色々な材料を使い、美味しく仕上がっています。
中華スープの素や顆粒タイプをうまく使い美味しく仕上げた中華ペーストです。味は大味だが、しっかりと旨味を感じられます。
同じ80gのかまなくてよい介護食に比べ、腹持ちが良さそうなのは、中華という特性と大味で味が濃い目に作られているからでしょう。
しかし塩分濃度は高い訳ではなく、むしろ低く、ナトリウムの数字も非常にいいです。
他の栄養素はそこまで期待が出来る含有量ではないですが、食欲が低下していて、食べることの楽しさを再確認できる非常にいい商品だと感じます。また、中華が好きな人は間違いなく楽しめる一品だと非常に感じられます。
かまなくてよい介護食やペースト食を探している人にはおすすめ出来るので是非参考にしてみてください。
ハウスの介護食はどこで買える
ハウスの介護食は全国のスーパー、ドラッグストアで販売されています。
ただし、店舗によって取り扱いが変わってきます。ハウスの介護食を都内で探し歩きましたが見つかりませんでした。
結局、私はネットで購入することになりました。
もし、近場に取扱いのある店舗が近所にあれば、そちらで購入するのが便利です。