在宅介護に疲れた時は「共倒れ」しないように自分を大切にすること

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在宅介護は介護者が被介護者と接する機会が多いゆえに、介護疲れを常に感じることが多いです。

介護疲れは我慢し過ぎると介護者が体調を崩してしまい、最悪共倒れしてしまう恐れがあります。

大切なことは「介護者である自分の体と心」を守り、被介護者と共存していくことです。

在宅介護と施設介護の違い

在宅介護と施設介護の違いを見ていきます。

在宅介護は家で過ごしながら、介護サービスを受けることを言います。

デイサービスを利用しても生活の拠点が家である場合は在宅介護に分類されます。

家で過ごす時間が多い:在宅介護
施設に入って生活する時間が多い:施設での介護

在宅介護が「家族や他の誰かが安否確認や生活の補助をする」必要性がある一方、施設は被介護者の生活を見てくれます。

生活の補助の内容は「支援レベル・介護レベル」やその人の身体機能によって変わってくるので一概には分類できません。

一般的には介護度が上がるごとに介護する内容が増えていくので、大変さが比例して増えていく傾向があります。

介護疲れで原因で引きおこる問題

介護うつ

介護をしているとやることが多かったり、精神的にまいったりして介護うつになってしまうケースがあります。

肉体的な疲労と精神的な疲労が重なり、そこにイライラや不安が合わさることでうつ病に進展していきます。

腰痛や関節の痛み、慢性疲労

介護は体力がいる仕事です。在宅介護をしていると、被介護者の体を起こしたりすることが多くなります。

腰や関節に負荷が掛かり、身体的に痛みにつながります。

また、両親や家族の介護になると自身も年を重ねていることから、若い時よりも筋力・体力が落ちていることも考慮しなければいけません。

ストレスや疲れにより虐待行為

介護は精神的・肉体的に疲労が重なることは説明しました。

この疲労が一定数を越えると正常な判断が出来なくなることがあります。

「どうしょもないやるせなさ」、「八方ふさがりの毎日」に、温厚な人でもつい手を上げてしまうこともあります。

また、虐待行為は身体的な虐待だけではなく、「心理的虐待」、「性的虐」、「待経済的虐待」、「介護・世話の放棄・放任」など種類があります。

精神的疲労による健康被害

被介護者の高齢者うつが問題になっていますが、介護者の精神的疲労もケアされるべき事案です。

介護を頑張っても被介護者から、

「ねぎらいの言葉もなく愚痴を言われる」、「介護者のお願いを聞いてくれない」、「わがままが度を越している」

など介護をしていると、心が折れそうになる瞬間が多いです。

あなたは介護に、自分の家族との生活と、非常に頑張っています。
どうかあなたが壊れる前に以下の対策方法を考えてみてください

在宅介護疲れを軽減するポイントはある程度割り切ることも必要

在宅介護での疲れを感じて、肉体的・精神的に弱ってきたに見直すポイントは3つ。

介護放棄を促しているものではありません。介護者の生活を守りつつ、共倒れをしないことが介護には大切だと考えています。

自分の生活を最優先だと割り切ることも大切

精神面での見直すことは「自分の生活を最優先」にすべきということです。

介護は長く続くこともあり、介護者・被介護者が共倒れするケースもあります。

そうならないように、介護者の生活を守ることが大切です。

介護者に泣きつかれたり、小言を言われることもあると思いますが、介護者が体調を崩したら元も子もありません。

介護の頑張りは被介護者からも家族・兄弟からも感謝されないこともあります。

あなたは十分頑張っています。自分の生活を優先しながら介護を続けていきましょう。

緊急性と重要度の高いことを優先する

上の画像は例ですが、今介護をしている内容を洗い出し、「重要度高い」「緊急性高い」で分けてみましょう。

少しでも被介護者にとって緊急性と重要度の低い介護内容の頻度を減らして、自分が休憩する時間にあてられるようにしましょう。

私が親の面倒を見ていた時は、上の様に介護内容を洗い出し、緊急度の低いことと重要度の低い物の頻度を減らしました。

あなたの状況によって重要度・緊急度は変わるので一度やってみることをオススメします。

有料の介護サービスを利用する

有料の介護サービスも介護疲れを軽減するのに最適です。

しかし、どの家庭も経済的な事情ががあると思うのでお財布と相談しながら検討してみましょう。

デイサービス→ショートステイ→施設と慣らしていくことも検討してもいいでしょう。

有料介護サービス一覧

有料の介護サービスには3つの種類があります。

介護保険サービス、介護保険外サービス、行政サービスの3つです。ここでは経済的に優しい介護保険サービスを紹介します。

介護保険サービス

訪問介護やデイサービス、訪問入浴介護サービス、ショートステイなどが当たります。

それぞれの特徴は以下の通りです。

1:訪問介護

ホームヘルパーが訪問して、排せつ・入浴・食事介助などの身体介護や生活支援を行ってくれます。

訪問介護は要介護者が住み慣れた自宅で介護を受けられることで精神的な安心感があります。

費用を抑えられるため、介護者・要介護者にとっては入居型介護施設を利用するよりも経済的なメリットが大きいです。

訪問介護は、介護者の肉体的・精神的負担を減らしながら要介護者の自立した生活のサポートが可能です。

2:デイサービス

専用の浴槽を自宅に持ち込んで入浴介助を行ってくれます。

入浴介助は、身体的負担の大きな介護ですが、入浴をプロの介護職に任せることで、介護者の身体的負担の軽減につながります。

また、入浴のリラックス効果や介護スタッフとのコミュニケーションにより、要介護者の気分転換にもなるでしょう。

3:デイサービス

要介護者の自立支援と介護者の負担軽減のために、介護施設などに通い、食事や入浴などの生活支援やレクを受ける日帰りのサービスです。

夕方~夜には家に帰れるので被介護者にもメリットがあります。

介護者も日中の介護から肉体的・心理的に解放されるのが大きいです。

デイサービスを利用することで、介護者の介護ストレスや介護うつの予防につながります。

また、デイサービスには送迎が含まれているため、介護者の送迎の負担がないのもメリットのひとつです。

4:ショートステイ

介護施設などに宿泊するサービスです。

生活介護や機能訓練、医療的ケアや機能訓練指導も受けられる施設もあります。

ショートステイは、介護者の介護者の休息としての機能を果たすほか、体調不良や一人の時間を過ごしたい、冠婚葬祭、旅行、出張など、幅広い理由で利用可能です。

デイサービスや訪問介護では日中の介護から手は離れますが、夜間の介護は家族が行う必要があります。

ショートステイを活用すれば、介護と仕事・私生活の両立がしやすくります。

介護疲れを起こさないために

睡眠は十分とろう

睡眠は肉体的疲労・精神的疲労を軽減する効果があります。

睡眠時間はなるべく確保することは介護疲れを軽減することが出来ます。

睡眠が大切なことだと分かっていても、ついつい後回しにされがちなので積極的に睡眠時間は確保しましょう。

頑張りすぎない

あなたは十分頑張っています。自分を認め、少し休息をとりましょう。

介護の頑張りは周りからは理解されづらいですが、十分頑張っています。胸を張って、頑張りすぎないことをしましょう。

ストレス軽減、リフレッシュも大切

趣味や好きなことをしてストレスをため込まないようにしましょう。

好きなことに打ち込める時間を作ることでストレス解消に繋がります。

ストレスは全ての病気の敵です。ストレスを発散しながら、ため込まない様にしていきましょう。

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  • この記事を書いた人

insiru

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