
今回はアサヒから販売されている、市販のレトルト介護食「白身魚だんごのかきたま」の詳細レビューです。
ユニバーサルデザインフード(UDF)区分だと「容易にかめる」に分類され、介護食では一番一般食に近い固さです。
「やわらかい白身魚のだんごと3種の野菜を、ごま油香るかきたまあんで煮込んだ」一品になっています。
食事中に「大きい物が食べづらくなってきた、少しずつ飲み込みづらくなってきた」。そんな人におすすめの入門介護食です。
*前後のアサヒ介護食
←AS07 |
AS08 |
AS09→ |
※番号は介護食Zの独自番号
今回の区分は「容易にかめる」

「容易にかめる」前後の区分
なし | 容易にかめる | 歯ぐきでつぶせる→ |
一般食 |
![]() |
![]() |
←更にかたい | ここの区分 | 更にやわらかい→ |
アサヒの「白身魚だんごのかきたま」はユニバーサルデザインフードの「容易にかめる」区分に分類されています。
介護食の中では見た目が一番、一般食に近い食事形態です。
更に柔らかく、細かく刻まれている区分は「歯ぐきでつぶせる」という区分になります。
ユニバーサルデザインフードの区分では4つの分類の中では1番一般食に近い区分です。
容易にかめる介護食・やわらか食の特徴:
噛む力の目安 | かたい物や大きい物はやや食べづらい | |
飲み込む力の目安 | 普通に飲み込める | |
固さ目安 | ごはん | 普通のごはん~やわらごはん |
たまご | 厚焼きたまご | |
肉じゃが | やわらか肉じゃが |
なぜ自分に合った食べ物の固さが大切なのか?
食事の固さが合わないと、食事中にむせることが多くなり、「誤嚥性肺炎」のリスクが上ってしまいます。また、食事の固さが合わないことにより食べることや飲むことを敬遠し、衰弱や低栄養などの問題が起こります。
あまり知られていませんが、65歳以上の死因第4位は肺炎です。そしてその内の半分が誤嚥性肺炎で亡くなっています。70歳以上になると更に増え、肺炎の70%以上が誤嚥性肺炎によるものです。80代になると死因第3位まで上がり、その内の8割は誤嚥性肺炎により亡くなっています。
誤嚥性肺炎は発症してから2年以内の死亡率が50%以上。これは進行性のがんと同じくらい死亡率が高いのが特徴です。
健康で過ごすために自分に合った食事の固さを知り、すこしずつ食事を見直していきましょう。自分に合った食事の固さが分かる簡単な診断を作ったので、是非この機会に自分に合った食事の固さを調べてみてください。
\ 食事の固さ診断はこちら /
今回紹介する介護食はこちら
「白身魚だんごのかきたま」の商品概要

基本情報
調理方法はお皿に移しての電子レンジがオススメです。湯せんの場合、非常に熱く火傷する恐れがあります。熱くなってからの封を切るのは危ないので注意してください。
原材料名
野菜(たまねぎ(国産)、にんじん、青ねぎ)、鶏卵、魚だんご(たらすり身、たまねぎ、でん粉、パン粉(小麦を含む)、その他(大豆を含む))、砂糖、しょうゆ、しょうがペースト、ごま油、食塩、かに風味油(かにを含む)、チキンエキス、にんにくペースト/ 増粘剤(キサンタン)、調味料(アミノ酸)、炭酸Ca |
栄養素
エネルギー: 45Kcal | たんぱく質: 2.1g | 脂質: 0.6g | 炭水化物: 7.7g |
食塩相当: 1.4g | カリウム: 111mg | カルシウム: 130mg | マグネシウム: 11mg |
リン: 47mg | 鉄: 0.44mg | 亜鉛: 0.32mg | 銅: 0.03mg |
マンガン: 0.18mg | 水分: 133g | 灰分: 2.0g | 賞味期限: 記載なし |
アレルギー
かに | 小麦 | 卵 | ごま | 大豆 |
鶏肉 |
動画で見る「白身魚だんごのかきたま」の特徴
現在
動画準備中
動画では実際にアサヒの「白身魚だんごのかきたま」を食べて特徴を説明しています。動画を再生すると「白身魚だんごのかきたま」のところから再生されます。
画像では分からない介護食のサイズ感、実際の料理の雰囲気が分かるのでおすすめです。
このチャンネルでは本当に美味しい介護食を実際に食べて探しています。市販の介護食をすべて食べ、美味しい介護食を探す予定です。
その他シニア向けのお弁当サービスなどもレビューしていきます。
是非、チャンネル登録よろしくお願いします。
「白身魚だんごのかきたま」の特徴
見た目と香り
封を開けた時は中華スープのような香りがします。恐らくごま油が中華の様な香りになっていると思います。かきたまの料理自体、スープの味付け次第で香りが変わるので、今回はごま油と生姜がほんのりかおるかきたまに仕上がっています。煮つけ系の醤油と中華が合わさった刺激的な香りがします。
具は白身魚だんごが4つ入っています。野菜は人参の赤さが際立ち、たまねぎも確認出来ます。 かきたまということで、溶いた卵がスープに目立ち、色合いが美味しそうです。
1食で補える栄養素の割合
※ 日本人の食事摂取基準(2020 年版)から栄養素を算出
※ 75歳以上の女性 身体活動レベルⅠを適用。自宅にいてほとんど外出しない者、高齢者施設で自立に近い状態で過ごしている方が基準
※ 同じ年代の男性の場合、推奨摂取栄養素が少し増えます
※ 介護を受けている人によっては摂取基準量よりも下回ることもあるので目安値として参考にしてください
※ 詳細はこちらのページをご確認ください
「白身魚だんごのかきたま」の評価とレビュー
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- おすすめ度
- 3
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- 美味しさ
- 3
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- 価格
- 3
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- 量
- 3
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- 栄養素
- 3
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美味しさ:3点
かきたまのアンは薄くもなくしょっぱくもなくいい塩梅に仕上がっている。
口に運ぶとたまごが良い感じの食感になっており、トロリとした食感がいい。野菜の柔らかさも楽しめる。
ごま油と生姜のいい香りと、チキンペーストの下地に白身魚だんごの旨味が出ている優しい味のスープで美味し。
しかし、問題は主役の白身魚だんご。
この団子の特徴は魚肉ソーセージを刻んで団子状にして煮込んだ感じで食感が微妙…。噛むとボロっとなって舌触りがあまり良くない。
そして肝心の味も、市販の魚肉ソーセージの味を薄くした感じで旨味が弱い気がする。
野菜と卵が溶けているスープが美味しいだけに少し残念で。だんごの食感、味付けが変われば本当に美味しい一品。
価格:3点
150gで259円という価格帯(2022年11月)
最近、10円ほど値上がりが起きた。量に対しての価格は市販の介護食の中では一般的なライン。容易にかめる介護食の場合は量が多く設定されていて、持った時はズッシリしている。価格としては普通の評価になる。
量:3点
普通にこの量なら満足できると思う。
しかし、魚肉ソーセージが4つしか入っておらず、介護食特有の水分が多く含まれている感じになっている。
アンがおいしいので食べている感はするがメインの団子が少ないのが少し気になる。
食欲がある人ならこれ一つじゃ足りないと思う。
介護食は水分が多く具材が少ないので仕方ないが、満足できる一品ではない。
栄養素:3点
推奨摂取栄養素の内、飽和脂肪酸を抜かした12種類摂取可能(31種類中)
介護食の中では摂取できる栄養素は多くもなく少なくもない。可もなく不可もなくという感じだ。
カルシウムが一日に必要な量に対し、20%摂取出来るのは嬉しい。
しかし、それ以外は微量な量になっている。
最近の介護食はビタミンが摂取できるものもあるのでそちらを選ぶと栄養面では安心できる。
おすすめ度とまとめ

おすすめ度:3.00点
最終的なおすすめ度は3.00点という結果になりました。
可もなく不可もなく、美味しさも、栄養面も価格も量もオーソドックスな星3という結果になりました。
個人的には買わなくてもいいかも…と思ってしまった一品です。他にも美味しくて満足度の高い介護食は沢山あるので。
価格については259円という価格帯は150gのレトルトだと普通のラインナップです。
グラム単体で言えば多い分類に入りますが、美味しさと食べた満足感がそこまでだったので3点という結果になりました。他にも高い介護食は存在しますが、満足度が高い物を多く存在しています。
味はあんかけの味は美味しいです。素朴な優しい味ですが、実は塩分が1.4gも含まれており、介護食の中では高めに設定されています。
しかし、味が濃い訳ではなく、むしろ薄めに感じてしまいます。
団子の完成度が少し残念だなと思える一品でした。魚肉ソーセージ感が強いのに、魚肉ソーセージよりも美味しくなく、食感もぼろっと崩れる感じで良くないです。
ゴマ油の風味と生姜の風味が効いていて食欲はそそる感じですが、味はそこまで期待しないほうがいいかもしれません。食べていても「これは何味なんだろうと…」疑問が残る味でした。
どこで購入できる?
アサヒの介護食は全国のスーパー、ドラッグストアで販売されています。私は近くのドラックストアで「白身魚だんごのかきたま」を購入しました。
アサヒは自社サイトに取扱店舗リストを掲載しています。しかし、ネットの情報と取り扱っている商品がかなり違っています。
実際に近所のドラッグストアに行ってみましたが、ネットで掲載されている介護食は置いていませんでした。
逆もしかりで、他の介護食が置いてある場合もあります。
そのため、購入する場合は確実に購入でき、しかも価格が安いネットをおすすめします。