70代女性の体調不良の原因と対策

インタビューのお仕事、募集中!

70代女性だけど、体調不良で毎日がきつい。

病院に行って検査しても何処も以上はない。。。
だけど、本当に体調が良くない。

このまま歩けなくなったりして周りに迷惑を掛けるのは嫌だ。

 70代女性で体調不良を感じている人は多く、インターネットでも毎月「70代女性 体調不良」で700回も検索されています。年を重ねた方と話すことが多い私たちも「体調不良が続くことが多いんだよね」とお聞きすることも多くあります。

 今回はそんな70代女性が感じている体調不良について原因や対策を紹介していきます。

70代女性が体調不良を感じる意外な原因

 70代女性が体調不良を感じる原因はいくつかありますが、その中でも特に気を付けなければいけないのは病気です。70代女性の死亡理由のTOP3は「悪性新生物(がん)」、「心疾患」、「脳血管疾患」です。まずはこれらの病気に掛かっていないか、精密検査をすることで病気かそれ以外の原因で体調不良が起きているかを切り分けることが出来ます。

 既に病院で精密検査をして以上がない場合は以下のことを疑ってみてもいいかもしれません。

おすすめ記事:70代で健康で元気な人の特徴10選|年をとってもいきいき生きるために必要なこと

歯が影響しているかもしれない

 これは実話なのですが、私の知り合いの60代が体調不良に襲われ4年間ほぼ寝たきりの様な状態が続いていました。彼女は色々な病院に通い精密検査をしたがどこも異常なし。立つことも難しく、娘さんが面倒を見てくれていました。体調不良は毎日続くのですが、たまに体調が良い時もあったそうです。

 起き上がれない、出歩けない、食事もあまり食べられない。そんな生活が続いていた時、歯の調子が悪くなったので歯医者に行ったとき、数年前にやったインプラントの治療にミスが起きていたことが判明しました。

 インプラントを行った病院とは別の病院で治療を受け、インプラントを修正。彼女はその後、数年間の体調不良が嘘みたいに元気になって、失った数年間を楽しんでいます。

 歯から体調不良が起きることはあるそうです。歯は脳に近く問題が起きると非常に恐ろしいことが起きます。年を重ねると歯の治療で入歯、ブリッジ、インプラントをやっている方も多いです。体調不良は長く続いている場合は歯を疑ってみてもいいかもしれません。

肩・首のこり

 肩こり、首のコリから体調不良が起きるケースもあります。実際、私はひどい肩こり&首凝りが起きずっと体調不良な時がありました。午前中は調子が良いのですが、午後になると体調不良が起き、仕事も早退することが多くなりました。

 知り合いのススメで整骨院を勧められ施術を受けるようになってから、体調が戻った経験があります。体調が悪く、仕事も出来なかったのがウソのようでした。

 首と肩こりが体調不良に影響していることもあるので、一度整骨院などに行き体をメンテナンスしてみるといいかもしれません。

おすすめ記事:健康寿命は食事で伸ばす!高血圧・肥満・ボケ・介護を防ぐ最重要習慣

気をつけたい健康問題

 次に体調不良に繋がる健康問題を詳しく見ていきましょう。年を重ねると病気以外にも体調不良になる健康問題が多くあります。特に以下のものは寝たきりになったり、介護の原因になるものばかりです。

現在、インタビューのお仕事、募集中!!!

介護の原因になる病気と健康問題

低栄養

フレイル
ロコモティブシンドローム サルコペニア
誤嚥性肺炎 高血圧 心疾患 関節疾患
認知症 骨折転倒 衰弱 難聴

 この中でも特に気をつけたいのが低栄養、フレイル、ロコモティブシンドローム(通称ロコモ。以下ロコモ)、サルコペニアです。この辺りは知らない内に体調不良になっている要因に挙げられます。知っている人もいるかもしれませんが、詳しくみていきましょう。

低栄養

 低栄養は栄養が足りず、体を動かすエネルギーが足りない状態です。65歳以上の20%が低栄養状態と言われていて、様々な健康被害を起こします。低栄養状態になると、筋肉量が減り、体を動かせなくなり、疲れやすくなり、身体機能が低下します。

 非常に恐ろしい健康問題で低栄養から寝たきり、要介護、骨折転倒など様々な健康状態に移行します。あなたが感じている体調不良は低栄養からきているものかもしれません。

これ以上低栄養状態になる前に、食事をしっかりとり、体を動かすことが必要です。まずはバランスよく3食食べ、体を動かすエネルギーを蓄えましょう。

フレイル

 虚弱状態になっていることをフレイルと言います。健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態。体重減少、疲れやすい、だるさ、身体活動の低下、歩行速度の低下、やる気がでない、自分の感情をコントロールできない、免疫力の低下などがあげられます。

 適切な治療や予防を行うことで要介護状態に進まずにすむ可能性があります。

ロコモティブシンドローム(ロコモ)

 体調不良とは少し違うかもしれませんが、体を動かせなくなってきたらロコモを疑ってみるといいでしょう。運動器(骨・関節・筋肉・神経など運動するために必要なからだのしくみ)の障害のために移動機能の低下をきたした状態のことを言います。

サルコペニア

「加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下」の状態です。筋肉が減り、からだの機能が低下、握力の低下(男性26㎏未満、女性18㎏未満)、歩く速度の低下(0.8m/秒以下)。転倒によって骨折したり、寝たきりになってしまうのも身体機能の低下が原因です。

 こちらも筋肉が減ってしまっている状態です。この状態になると体を動かせなくなるので、必然的に文化的健康的な生活が行えなくなり、体調不良が起こりやすくなります。

体調不良を感じたらやるべき対策

 ここからは体調不良の対策方法を紹介していきます。まず、必ずやって欲しいのは食事をしっかりとり、痩せない様に気をつけてください。年を重ねた時に痩せていると介護になったり、寝たきり状態にいく確率が高くなってしまいます。体調不良でも食事は心掛け、痩せている状態よりも少しぽっちゃりな状態を目指しましょう。

食事はしっかりとり、高カロリーを心掛ける

 食事は健康の基本です。まずはバランスよく、炭水化物(お米や麺類の主食)、タンパク質(肉や野菜、豆類)、ビタミン・ミネラルを摂るように心がけましょう。栄養素は体を作る大切な要素です。様々な栄養素は影響を受け合い体を作るので、色々な食材を食べるようにしてください。

 年を重ねると肉類を食べなくなったり、粗食になったりする人が多いです。ですが、健康的な高齢者は良く食べ、肉類なども積極的に食べています。肉類はタンパク質が豊富ですし、タンパク質は体を作るうえで必要不可欠です。

 その体調不良が栄養不足からきている可能性もあります。まずは食事を見直し、良質な5大栄養素を摂ってみるといいかもしれません。

おすすめ記事:栄養素の役割と効果

女性は特に筋トレや体を動かすことが必要

 女性は男性よりも筋肉量が少なく、骨折転倒、衰弱から要介護になる人が多いです。今は体調不良だと思いますが、簡単な筋トレやストレッチを行うと体調不良から少しでも回復できるかもしれません。ベッドや布団で行える運動もあります。少しずつでもいいので体を動かすことで細胞が活性化されますよ。

 私のオススメの足首、肩回しです。簡単なトレーニングですが効果は非常にあります。老化した体は固くなり特に首が付いている所は可動域が狭くなります。足首回し、肩回しをして基礎代謝を上げ、ウォーキングに繋げていきましょう。

日光を浴びるようにしよう

 体調不良が続くとベッドから起き上がるのが大変ですし、外にも出たくなくなると思います。そういう時はカーテンを開けて日の光を部屋に取り込んでみましょう。日光浴の研究は盛んで、日光浴をすることで免疫力を保持・調整をしてくれ、体中の細胞を活性化させることが分かっています。

 また、女性に多い骨粗鬆症の対策にも効果があると言われている、カルシウムの吸収を助けるビタミンDは日の光を浴びることで皮膚から生成されます。

人と話すことでストレス解消

 体調不良は続いている状態でも人と話すことで体が軽くなることもあります。また、話すことで脳が活性化され、体調不良を解決する違った視点が手に入るかもしれません。具合が悪いと人間関係が疎遠になりがちですが、家族以外の人と話す機会を作ることは大切です。

 気軽に話せる人がいない場合は我々介護食Zのメンバーに気軽に相談してみてください。どんな些細なことでも大丈夫です。「話相手になって欲しい」「メル共になってほしい」など。営業は一切しませんので、話を聞いて欲しいときには是非。

現在、ヒアリングにご協力頂ける方を募集中!

メッセージ窓口

メッセージで
気軽に相談したい時

友だち追加

LINEコール窓口

気軽に無料電話で
相談したい時

オンライン窓口はこちら

ホルモンバランスの乱れに気をつける

 体調不良の原因がホルモンバランスの乱れによるものかもしれません。

 65歳以上の高齢者の場合、甲状腺の機能が低下しても症状が現れにくく、気づきにくい傾向があります。そのため、いつの間にか体調不良が起きているということもあります。高齢者は「甲状腺機能低下症」が多いといわれています。代表的な症状としては、疲れやすい、寒さに弱い、体がむくみやすい、眉がうすくなる、体重増加などがあり、認知症も症状の一部と言われています。

 もし上記に当てはまる場合は、婦人科、更年期外来を訪れるといいでしょう。ホルモンバランスを整えることで体調不良が良くなるケースもあります。

鬱病

 最後にうつ病を紹介しておきます。体はいたって健康でも、実は心が病気になってしまっているケースもあります。アメリカの研究では65歳以上の高齢者の10%に何かしらのうつ病障害が認められました。また、国立長寿医療研究センターの研究だとニュータウン在住の高齢者30%にうつ病症状があるという研究もあります。

 以下の項目に5つ以上当てはまる場合は、体調不良がうつ病からきている場合もあります。

  1. 気分が落ち込む
  2. 興味がわかない/喜べない
  3. 著しい体重減少または増加、もしくは食欲の減退または増加
  4. 不眠または睡眠過多
  5. 焦って落ち着かなくてじっとしていられない、または逆に身動きがとれない
  6. 疲れやすい、気力がでない
  7. 自分に価値がない、自分が悪いと思う
  8. 物事に集中できない、決められない
  9. 死について繰り返し考えてしまう

 うつ病は甘えではありません。心の病気です。気になる方は病院を受診することをオススメします。

参考:
国立長寿医療研究センター

出来ることからゆっくり改善していく

 70代女性の体調不良の理由は様々です。年を重ねることで体に影響がでていることもありますし、その人の生活様式によっても原因が変わってきます。原因は一つだけではなく、複雑に絡み合っていることもあります。

 まずは、日常生活で改善出来る「食事」と「運動」を見直してみましょう。健康の基本はこれにつきます。その上で日常生活で行っていることを一つ一つ見直していきましょう。もし気になるようなことがあれば、我々に相談して頂ければ幸いです。医者ではないので具体的なアドバイスは出来ないかもしれませんが、一緒に対策を考えることは可能です。

現在、ヒアリングにご協力頂ける方を募集中!

メッセージ窓口

メッセージで
気軽に相談したい時

友だち追加

LINEコール窓口

気軽に無料電話で
相談したい時

オンライン窓口はこちら

 

低音の耳鳴り「ボー・ブーン・ドクドク」の原因と治し方・対策方法を紹介

低音の耳鳴り、特に「ボー」「ブーン」「ドクドク」などの音がして困っている方からの相談をよく頂きます。今回の記事では耳鳴り、特に低音の耳鳴りについて詳しく解説していきます。 低音の耳鳴りがする場合、疑うべき病気は3種類。「メニエール病」、「突発性難聴」、「低音障害型感音難聴」。また原因と治療法、対策方法も併せて紹介します。 低音の耳鳴りが起きる原因 低音の耳鳴りが起きる原因はストレス、疲労(追われるような忙しい毎日)、睡眠不足、運動不足が原因と言われています。ストレスにより耳の一部の機能が働きづらくなるため ...

ReadMore

ハウスのレトルト介護食「肉じゃが味」|UDF4「かまなくてよい」流動食

今回の区分は「かまなくてよい」 「かまなくてよい」前後の区分 「肉じゃが味」はユニバーサルデザインフードの「かまなくてよい」に分類されています。 見た目がより一般食に近いのは「舌でつぶせる」。より柔らかい区分はユニバーサルデザインフードにはなく、流動食に移行していきます。流動食の区分は日本摂食嚥下リハビリテーション学会の分類をご確認ください。 かまなくてよい介護食は流動食とも使用できる柔らかさと形状です。 介護食の分類と選び方はこちら かまなくてよい介護食・流動食の特徴: 流動食と介護食の違いはこちら な ...

ReadMore

アサヒ:牛すき丼風のレビュー・口コミ|「歯ぐきでつぶせる」市販の介護食・やわらか食

今回はアサヒグループ食品から販売されている市販の介護食、「牛すき丼風」を実際に食べてみました。 ユニバーサルデザインフード(UDF)区分だと「歯ぐきでつぶせる」に分類され、介護食では2番目の固さの食事になります。 「噛む力や飲み込む力が衰えてきて、しっかり気を付けたい」という人におすすめの市販の介護食です。 今回の区分は歯ぐきでつぶせる 介護食の分類と選び方はこちら 歯ぐきでつぶせる介護食・流動食の特徴: この記事は実際に「牛すき丼風」を食べた商品レビューです。 「美味しさ」「量」「価格」「栄養素」を各5 ...

ReadMore

親の介護が嫌すぎてしんどい…そんな時に見直したい理由と介護サービス

親の介護が始まると資金的、精神的、肉体的にきつくなっていきます。「いつまでこれが続くのか・・・?」と不安になる人も多いと思います。 日中仕事をしていて自分の家族との生活がある中、親の介護がはじまると本当にきつくてしんどいと思います。 この記事では「親の介護がきつすぎて嫌すぎてしんどい人のためにおすすめの介護サービス」を紹介しつ、介護のしんどさを乗り切る方法を色々書いていきます。 介護がしんどい、きつい、嫌すぎる理由と原因を探る まずは介護のどういう部分がきついか原因理由を探るといいでしょう。そうすることで ...

ReadMore

キユーピーのレトルト介護食「海老と貝柱のクリーム煮」|歯ぐきでつぶせる市販やわらか食

キユーピーの介護食一覧 今回の区分は「歯ぐきでつぶせる」 歯ぐきでつぶせる見た目がより一般食に近いのは「容易にかめる」区分です。舌でつぶせるは、材料がより細かくなり見た目もペースト状に近づきます。 固さも歯ぐきでつぶせると比べると「容易にかめる」の方が固く、「舌でつぶせる」方が柔らかいです。 介護食の分類と選び方はこちら 歯ぐきでつぶせる介護食・流動食の特徴: なぜ自分に合った食べ物の固さが大切なのか? 食事の固さが合わないと、食事中にむせることが多くなり、「誤嚥性肺炎」のリスクが上ってしまいます。 あま ...

ReadMore

ハウスレトルト介護食「クリームシチュー」レビュー|かまなくてよい市販の流動食/やわらか食

今回はハウスから販売されている市販のレトルト介護食「クリームシチュー」の商品レビューです。 ユニバーサルデザインフード(UDF)区分だと「かまなくてよい」に分類され、介護食では一番やわらかい食事になります。 「自分の噛む力・飲み込む力」に合わせて商品を選んで下さい。 「水やお茶が飲みづらく、固形物が小さくても食べづらい」人におすすめ区分です。 見た目はほぼペーストで流動性がある液体に近いので、流動食を探している人の候補にもなります。 この記事はハウスから市販されているレトルト介護食「クリームシチュー」を詳 ...

ReadMore

70代にiPhoneはオススメか?シニアにおすすめの最適なスマホを考える

世の中には様々なスマホがあり、どのスマホなら70代でも使いこなせるか悩んでいる人も多いと思います。 らくらくフォンなどシニア向けに作られているスマホもあるので、そっちを使った方が良いかもしれない…とスマホ選びに難航している人もいるはず。 この記事では日々、多くの50代~80代と接している私たちオトナキカクが最適なスマホを提案します。この記事のポイントは以下の通り。 スマホは2種類!iPhoneかAndroidのどちらか スマホは基本的にはiPhoneとAndroidの2種類あります。何が違うかと言うと、中 ...

ReadMore

難聴とは?シニアが気をつける病気と健康問題

難聴はシニアの健康を脅かす重大な病気です。 難聴になることで周りとのコミュニケーシがとりづらくなり、聞こえないことで周りから怒られ、自分も聞こえないことで人とのコミュニケーションを避け始めます。 疎外感を感じ、引きこもり、認知症などの病気に発展するケースも考えられます。今回はそんなシニアの問題になっている難聴について紹介します。 難聴の割合は「60代前半で5人に1人」、「60代後半で3人に1人」、「75歳以上で7割」 一般的に人間の聴力は30代から緩やかに衰えていき、50代後半くらいで音の聞こえづらさを実 ...

ReadMore

60代の運動不足解消におすすめの方法|いきなりランニングなどは注意

若い時に比べて代謝が悪くなり痩せづらくなった。年を取り、なかなか活力がわかず運動がしづらいと感じているなど、60代になると色々な理由で運動不足を感じる人が増えてきます。 今回は少しでも運動不足を解消したい人向けに、おすすめの方法を紹介していきます。日頃から運動をしていない人がいきなりランニングなどをするのは危険なので気を付けて下さい。 60代で運動不足を感じる原因 60代で運動不足を感じる原因は様々ですが、以下のような理由が多いです。 年を取ることで体力の衰えや節々の痛みによって運動に繋がらない人は多いで ...

ReadMore

no image

市販の美味しい介護食おすすめランキング|各分類のトップ5を発表

おすすめランキングとは? 市販の介護食を実際に食べて、「味・量・栄養素・価格」の4項目を評価。その後、4項目を総合的に判断しおすすめ度を算出しています。 介護食Zのスタッフが実際にすべて購入し、総合的に判断しています。 介護食の区分と分類について 市販の介護食はユニバーサルデザインフードという区分に則り、固さや流動性が決まっています。 ユニバサールデザインフードの他にも農林水産省が推奨しているスマイルケア食などがあります。 ユニバーサルデザインフードの区分 容易にかめるから下にいくほど「噛む力・飲み込む力 ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

insiru

「高栄養で食べやすい無添加スープ」の開発をしている株式会社インシルが運営。1食で65歳以上の女性が1日に必要な30種類の栄養素をバランスよく摂取可能。介護食の基準を採用し、野菜がゴロゴロ入っているスープに仕上がっている。
運営会社はこちら